サンヨーテクニカHIDシステムの取り付け、と、トラブル三昧の日々
2005/12/29 更新

目次

 
1.取り付け
2.トラブル続き
3.新型
4.どこまで続く?

17.あんびりーばぼー

いくら何でもさすがにもう大丈夫だと思っていたのに....

9/21の夜、ちょっと用事で出かけるために車を動かそうとした所、運転席側のライトがつかない。「久しぶりに点灯不良か?」と思い、何度かスイッチを入れ直してみるが、やはりつかない。それに加えてエンジンルームからエンジン音に混じって「ビー」という異音がする。インバータのうなっている音にしては変だと思いながら気になるのでエンジンを止め、フードを開けると、

「なんじゃこりゃぁ!」

HIDバルブのギアボックス(H4のHi/Lo切り替え用)のカバーが外れて中のギアが散らばっている。んなものでライトのスイッチを入れてもきちんとHi又はLoの状態に固定されず、切り替え用のモータが回りっぱなしになって「ビー」と唸っていたのである。
カバー側に固定ネジはついたままで、本体側のねじ込み部分が折れて取れ、ネジにくっついてしまっているので、組み立てミスというよりも設計か製造時の問題による強度不足が疑われる。

そのままではどうしようもないし、急にバルブ交換もできないので、とりあえずギアをはめてカバーをタイラップで固定する。モータのうなりは無くなるが、点灯不良は解決しない。

次の日に久しぶりにサンヨーテクニカのサポートに電話し、またまたまた修理となってしまった。

 
18.待てど暮らせど音沙汰無し

9/23にゆうパックで修理品を一式送り、1週間ぐらい経って9/26に配達完了との返信はがきが到着した。
今まで通りだとサポートに到着してから2週間程度で返ってきたので、10/8辺りか、遅くとも10/14には戻ってくるだろうと思っていたのだが、4週間近くたった10/20を過ぎても戻ってこない。
しびれを切らして10/22の土曜日にサポート窓口に電話をするが、営業時間外の案内が流れるだけ(以前は土曜日もつながったのに?)。10/24の月曜日にトライするが、10回掛けても20回掛けても、30回掛けても話し中。1日かかって夕方の5時前にようやくつながったと思ったら、30回以上呼び出し音を待ち続けても誰も出ない。一旦切ってすぐ掛け直したらもう話し中。ここまでくるとわざと電話をとらない様にしているとしか思えない状態である。

思えば修理依頼の電話をかけた時も、始業時間を過ぎているのに営業時間外の案内が流れたり、かかったと思ったら何時までたっても誰も出ず、すぐに掛け直したのに営業時間外の案内に切り替わっていたり、話し中になったりと、わざと電話をとらない様にしているような雰囲気はあったのだが。

で、電話がだめならとFAXで「どうなっているのか連絡をくれ」と送るが、それにも今の所返事無し。

少なくとも以前は土曜日も含めてサポートにはすんなりつながって話ができたぞ...

ホームページも新しくして楽天市場に店舗まで作っているが、そろそろこの会社、本当は危なくなってきたのか?

 

19.ようやく到着

10/25(火)の朝から再度トライしてようやくサポートにつながる。対応は修理依頼をした時と同じAさんで、こちらの事は覚えていた(のか、前の日に送ったファックスを読んだのか)。
修理状況を確認すると、隠す事も無くまだ手元にある事を素直に謝ってくれ、いつ位に修理が完了し、発送できるのかを確認してからすぐに連絡をくれる事となる。この対応を見る限りは、サポートはしっかりしているが、そもそもの電話本数が少なすぎるだけの様にも思える。

で、電話を待っていたのだが、結局かかってきたのは10/28(金)の午後。その際には31日の発送だと言う事だったが、実際には29(土)に到着。
サポートも修理部門も忙しすぎるのか、それとも連携が非常に悪いのか。
とりあえず心ばかりのお詫びの気持ちか、取り付け用のタイラップが一式入っていたのはうれしかったし助かった。

 
20.復旧と不安

修理から返ってきたHIDバルブだが、後部のモータユニットが交換されているだけで、構造は全く変わっていないようである。
そのため再発の恐れが大きく、事前対策としてタイラップで補強する事にした。(反対側も同様に補強)

実際、取り付け後にボンネットを開けたままUP/DOWNのテストを行ったが、上下させるたびにバルブユニットが身動きする位の勢いでモータが回っている。これだけのトルクで動くギアを後ろの薄い蓋で押さえ、その蓋を細い、短いネジで本体側の樹脂製の、これも細いネジ受けに止めているのだから、壊れない方がおかしな気がする。ネジの受け側をもっと太く、深くするか、反対側まで貫通させて金属ナットで固定するべきであろう。

 

取り付けた結果は問題無く、まだ3日目だが順調に動作している。光量も問題の無いレベル。
UP/DOWNさせるとき、左右の上下するスピードが違うのはご愛嬌のレベルと思おう。

しかし、ギアボックスの破損と同時に発生した点灯不良はHIDバルブの問題だと思っていたのに、インバータまで交換されて返ってくる。新型に交換されてインバータとイグナイタの質は良くなったとちょっと思っていたのだが、実はそうでもなかったのか?

保証書に記入されている購入日は2004年12月8日なので、保証の残り期間は後一月あまりしか無く。前回5月に修理してから今回故障するまで4カ月と少し開いていたので、次に壊れる時には恐らく保証切れで有償修理。

今の車に後どれだけ乗るかもあるし、今度壊れた時はハロゲンバルブに戻すだろうなぁ。

 

21.不安的中

11月13日、修理から返ってきて半月。修理されてきた運転席側が点灯しない。
家を出る時には点灯している事を確認したのだが、高速道路を走っている時に運転席側が暗い事に気づき、サービスエリアで点検すると点灯していない。
ボンネットを開けてコネクタ周りを点検してみるが、異常もなく、そのまま走行する訳にもいかないので、懐中電灯のあかりを頼りに防水テープを剥がし、コネクタを外してノーマルバルブに戻す。
11月14日の月曜日から金曜日まで、延べ100回以上サポートに電話するが全くつながらず、仕方なく11月20日に直接修理に出す。修理に出す前にHIDのバルブを繋ぎ変えて試してみたが、バルブは問題無く点灯するのでまたまたインバータかイグナイターが飛んだ模様。
10月の修理から返ってきた後、時折ストロボを焚いた様にパッと一瞬明るくなる事がある(もしかしたら一瞬点滅していたのかもしれない)のが気にはなっていたのだが...。

でも、修理しない訳にはいかんので修理には出すが、いい加減送料も馬鹿にならないし精神的にも疲れてきたので、HIDをやめて高効率バルブとリレーハーネスを入れる事を検討中。

 
22.未だ返らず

今回も何時までたってもかえってこず、2週間が経った12/5に電話をするが、相変わらず何度かけても話し中。次の日の始業時間にかけてみるが、話し中だったものが2回程かけ直した所で受付時間外の案内に変わってしまった(やっぱりねぇ)。
で、もうどうでもいいやと思いながら12/8に最終(最後の)トライしてみた所、不思議な事に2回でつながってしまう。
ほほう、いったいどういった風の吹き回しかな?と思いながら、あまり期待せずに修理がどうなっているかを確認すると、いやぁ〜、すばらしい、「修理品の受付を管理していないので分かりません」とのお答えが返ってくる※1
以前はコンピュータに入力して管理していたのだが、年末だという事もあってHIDの修理が非常に混んでおり※2、いちいち入力していると修理が滞るので※3修理品は直接技術部門のある5階に送られているそうな。また、修理品が発送されたら伝票がサポート部門に来るので、それで修理が完了した事は管理されている※4という事だそうで...。
結局私の送った修理品はゆうパックの配達通知はがきをもってしか届いている事が証明できないんだって。
年末までには発送しますと言っていたが、いつ何をどれだけ受け付けたかも管理していないのにどうして発送予定が分かるのだろうか?(笑)

まあ、でももうどうでもいいやぁ。だってBOSCHのシステムハーネス買ってしまったし(爆)


※1:う〜ん、企業でなくても人様からの預かり物はしっかり管理する物だと思うのだが...。

※2:確かに電話の向こうではひっきりなしに呼び出し音が鳴りまくっていたが、サポート部門の電話がひっきりなしに鳴るというのは普通は企業としては異常事態だぞ。ちなみに、混んでいるのは本当に「年末」だからかぁ〜?

※3:入力する情報って、日付/住所/氏名/連絡先/依頼内容/送付物/保証書番号 程度だと思うのだが、それを入力する事がボトルネックになるって...。1日に数百件の単位で修理依頼品が届いているのか?それも普通の企業としたら異常事態どころかつぶれる寸前の非常事態だぞ?

※4:そういうのを「管理している」と言うんだろうか?ただ単に「伝票を保管している」としか聞こえないんだが。

 
23.最終章

発送してから4週間あまりが経過した12/17に、漸く修理から上がって返ってくる。
これがまた、今まではきちんと箱詰めされて送られてきていたのだが、今回は袋状のプチプチに入れられたインバータとイグナイタが、佐川急便の配達袋に直接入った状態で送られてくる。その程度じゃ壊れないという事なのか、それともどうせまた壊れるんだからと言う腹なのか。こちらからはきちんと箱詰めして送っているのにねぇ。

また前回の修理からだが、代理店用と販売店用の修理票は同封されているのだが、客用の「修理保証書」が添付されていない。とは言え、それまで添付されていた修理保証書には保証期間の記述が無いと言う代物であったが...。
あまつさえ、送られてきた修理票の受付日は「12/7」になっている。こちらからゆうパックで送る際に配達記録のはがきを送ってもらう様に指定しているのだが、その記録からだとサンヨーテクニカに配達されているのは11/21。それから17日間放りっぱなしか?
それもこちらからのフォローの電話がつながったのが12/8で、修理受付日が12/7というのはあまりにも作為的と思うのは勘ぐり過ぎなのか?

まあ何にせよ修理から返ってきたので点灯試験を行った所、問題無く動作する。明るさも十分にあり、修理(というより交換だが)はまとものようである。

と、確認が終わった所で、HIDのシステムを全て取り外してノーマルのハロゲンバルブにもどした。
もうこれ以上このクソっ垂れ会社の極悪粗悪製品とつき合っていく気はさらさらない。「今日は点灯するだろうか、走っているうちに消えてしまわないか」と神経を使いながら走る事も、「また取り外して修理に送らないといけない、何度かけてもサポートに電話がつながらない、何時になったら修理から返ってくるんだろうか」と手間暇をとられる事も気をもむ事も、もうまっぴらごめんである。

 
24.教訓

購入から1年間、6回も修理に出して漸く悟ったことは

「安物買いの銭失い」 である。

元々安全を得るための買い物であったのだが、金額をケチったた結果、結局は無駄金になってしまった。
やっぱり必要な所にはきちんとお金をかけないといけないなぁ。


これにてクローズ
 
番外.後日談

2005年12月に入っていきなりGoogleでこのサンヨーテクニカのHIDトラブルのページが全くヒットしなくなる。過去にヒットしていたキーワードでも全くヒットしない。
他のページは検索にヒットするし、他の検索エンジンだとちゃんと引っかかってくるので、どうも意図的にGoogleの登録から落とされたようである。

別段ヒットしなくなった分には私は構わんのだが、もしサンヨーテクニカが手を回したのだとしたら、工業製品の品質保証業務に従事している身としては、

「お前らそんな事している暇があるんだったらもっと品質あげんかい!」

と強くご指導してあげたい所存である。

 
 

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