CIBIEのヘッドライト 2024/10/5

 
1.SRXのヘッドライトは暗いのよね

昔からSRXのヘッドライトの明るさには不満があって、対策として、先代の SRX では HID を入れていた。

2代目になってからはほとんど夜間に走らなかったので忘れていたんだけど、最近遠くに出かける様になって帰りも遅くなり、ヘッドライトの暗さで困る様になって来た。

また HID を入れようかと思ったけど、ヘッドライトケースに入るバーナーのサイズを選ぶし、タイトなデザインが災いしてバラストの取付け場所を悩まないといけないのがしんどい。

と言う所で、ネットの記事でデイトナxベロフから純正ハロゲンと同じサイズの LED バルブ Precious Ray Z II が出ているのを知る。

明るさも 2500ルーメンと十分だし、LED の位置もハロゲンバルブと同じなので、光軸のズレとかカットラインが出ないという事は無いだろうと思って購入。

取付けは元のバルブと交換するだけだし、明るくて結構良かったんだけど、ハイビームにすると遠くだけが照らされて、手前が暗くて怖いのよね。

配線を細工してハイロー同時に点く様にしてやろうかしらんとか思っていたんだけど、ちょっと調べると、スフィアライトの LED バルブはアシストハイビームと言って、ハイビーム時にロービームの一部が点灯して手前を照らしてくれる機能が付いているそうだ。という訳で、スフィアライトの RIZING IIを購入。

こいつも2400ルーメンで明るいし、アシストハイビームは確かに手前が大分明るくて良い。

ただ、こいつはバルブの全長が長く、ヘッドライトケースの後ろにライトのお尻が当たって(且つ、ケーブルがおしりからでてるし)非常にケースを閉めにくい。

ファンレスにこだわるのは良いけど、せめてケーブルを横出しにしてくれたら良いのに。

ヘッドライトケースのお尻に穴を開けてヒートシンクを逃がしてやろうと思って、中古のケースを買って試してみたものの、30mm〜35mmの穴を開ける為のタケノコドリルやホルソーが結構高いし、チマチマとドリルで小穴を開けて加工するのも面倒で、暫く放置。

そうこうしている内に、同じスフィアライトから、RIZING α Pro と言う、Precious と同じくハロゲンサイズで、且つアシストビーム付きバルブが発売されたので、ほぼ発売直後に購入。

要件的には完璧だね。ハイビーム時にも手前を照らしてくれるしライトケースもちゃんと閉まるし。

ただちょっと不満なのは、どのバルブも配光が微妙で、ロービームは良いんだけど、ハイビームは棒の様な感じ遠くを照らすというか、光の広がりが少なくてあまり明るく感じない。

これなんとかならんかなぁ。

 
2.ちょっと考える(いや、考えてない)

ずっとそれが不満で、もうフォグランプを付けるしか無いかなぁと思って色々調べる。バイクに関する霧灯の法規は、次のところがポイントになる様だ。

  • 照射光線は他の交通を妨げない(他の車両を幻惑させない)
  • 白色か淡黄色(昔の濃黄色はダメっぽい)で、複数ある場合は色が同じであること
  • 同時に3個以上点灯してはダメ(1個か2個)
  • フォグランプの照明部の上縁の高さが地上から0.8m以下で、すれ違い用前照灯(ロービーム)の上縁以下であること。且つ下縁の高さが地上から0.25m以上である事
  • フォグランプの照明部の中心がロービームの照明部の中心以下となる事
  • フォグランプが1個の場合、その照明部分の最内縁が、車両中心から250mm以内になる様に取り付けられていること
  • フォグランプはヘッドライトと独立して点灯消灯すること
  • ポジションランプが消えている時には、点灯できないこと
  • フォグランプは点滅しないこと
  • ガタがなく取り付けられていること

取り付けるとしたら、フロントフォークのアウターチューブに2つか、フォークのアンダーブラケットの固定ボルトにステーを共締めして、フォークの間に1つ、もしくは2つって感じだなぁって考えてたんだけど、ちゃんとカットラインの出る,よさげな(且つ安い)ランプが中々見つからず。

あれこれ考えていたなか、ある夜、全く寝付けず、仕方なく酒飲みながらネットをブラブラしていたら、CIBIE のヘッドライトが安めでヤフオクに出ているのが目に入り、あまり考えずにポチってしまった。

 
3.付ける

買っちまったものは仕方ない。ブツも届いたので取り付けるんだが、リムに入るのかとか位置合わせはどうするんだとか、そもそも付くのかとか、不安だらけ。

よく考えずにポチったからなぁ。

先ずは元のヘッドライトを外して分解。

インナーリムにヘッドライトユニットが固定されて、それがアウターリムに、上下のネジ2本で止まっている。

上下2本なのは、そこを支点に左右の角度調整が出来る様に。

角度調整用のネジ。

バラした。

左上がアウターリム。左下がインナーリムで、ここに右下のヘッドライトユニットが乗っかって、右上の枠で押さえて固定している。

ヘッドライトとインナーリムには噛み合う様に凹凸があり、これにはめる事で、ヘッドライトの位置が決まる様になっている。

そして CIBIE のヘッドライトにも、同じ位置に出っ張りがある。

って事は、180Φの丸形ヘッドライトには規格があるってことだな。

ライトの出っ張りはちゃんとインナーリムの凹みに合うんだけど、少しガタはある。

まぁ、元のライトもちょっとガタがあったので、そんなものか。

押さえ金具でライトユニットをインナーリムに固定するんだけど、純正のライトに比べて数ミリ CIBIE の方が背が高いみたい。

 
4.完成

ビフォア。

純正は小糸製作所製。こうやって見ると、ガラスが大分曇ってきてる感じだ。

レンズの表面は平らで,ペタンとした感じ。

アフター。

レンズが軽く丸く飛び出していて、ちょっと可愛い感じ。

ロービーム。

前よりも明るい感じで広く照らしてくれるし、配光も,右側なんてスパッと綺麗に切れている。

ただ、スパッと配光が切れている分、その先への光の漏れが少なくて暗い。

ハイビーム。遠くを広く、明るく照らしている。手前も明るい。

ちょっと気になるのは、特にコーナリングの最、手前から1本、太い光の線が伸びている様に見える事。丁度レンズの真ん中にある縦ラインがそのまま写っているという感じがする。

レンズカットの癖か、もしかしたらアシストハイビームの弊害か。

まぁ、だから困るとかそう言う事じゃないけどね。

 
5.所感

夜間に幹線道路や田舎道、山道を走ったけど、幹線道路や田舎道では特に不満はない。

めちゃくちゃ明るいヘッドライトの車に付かれると,自分の影が映ってしまうけど、そうでなければ明るいし広く照らしてくれるし走りやすい。

ただ、山道に入るとちょっと不満。

なまじカットラインがしっかりしてるので、ロービームだと照らしている範囲外が暗い。

そして、これは1灯式のヘッドライト、ステアリングにライトがマウントされたバイクの宿命でもあるけど、コーナリング中にライトが進行方向を照らさないし、特にロービームだと、上への光の漏れが少ないので、バイクが斜めになると縦に細く照らす感じになって、先が良く見えず。

う〜ん、やっぱりフォグも付けようかなぁ。