チェーンとスプロケットの交換 2024/6/22

 
1.シャラシャラ言う

最近チェーンのシャラシャラ言う音が大きくなってきた気がする。

暫くチェーンオイルに AZ のを使ってたからだと思って CPO に戻したんだけど、音は小さくなったものの、以前のように軽く、小さなシャーっと言う音で回るという事が無く、防音壁の横を通る時にはジャージャーシャラシャラと結構大きな音が聞こえる。

気がついてみれば、オドメータは4万3千キロ弱。手に入れてから3万キロ近く走ってるし、そろそろ交換してもおかしくない。ってか、チェーンは推奨交換時期を過ぎているって感じ。

スプロケットの推奨交換時期も、フロントは1万〜1万5千キロ、リアは3万キロぐらいだそうなので、この機にスプロケとチェーンをセットで交換してしまおうと思う。

 
2.買う

リア(ドリブン)スプロケットは、Nチビで使ってその精度に惚れ込んだ isa のアルミ一択。

いや、サンスターや X.A.M、AFAM も考えたけど、同じ金を出すのなら、派手さは無いけど品質で isa だよなぁと。

ただこいつが受注生産で、予定よりかは早く出荷されたものの、ちょっと届くまでに時間は掛かった。

フロント(ドライブ)スプロケットは何となく X.A.M の鉄製。
見えないし、別に純正でも構わなかったけど、本当に何となく。

チェーンは大分前からどうしようか色々迷ってた。

錆を気にするのがイヤなので、メッキにはしようと思ってたんだけど、色々調べていくうちに江沼チヱン(EKチェーン)の ThreeD が最高だという話を聞いて欲しくなり、でもお値段が3万円弱。

チェーンだけならまだしも、今回はスプロケも買わないといけないし、流石に 600cc 用のチェーンでクリップという訳には行かないので、カシメツールも買わないといけないし。

もっと安いのにしようと思っていたら、つい一月ほど前に ThreeD の廉価版の ThreeD LUXE と言うのが発売されていた。

ノーマルチェーンの上位モデルと ThreeD の中間品で、外プレートとピンは ThreeD と同じ、内プレートとシールリングは、ノーマルチェーンの上位モデルと同じという感じ。

という訳で、 ThreeD LUXE に決定。

色は、これも悩んで、結局ブラック&ゴールドにしたんだけど、シルバーより大分高くて、結局2万円弱。ノーマルの同じ色のメッキチェーンなら1万円なので、倍なんだよなぁ。

まぁ、今の走行距離だと4、5年はいけそうだからいいや。

 
3.交換する

先ずはホイールを外し、前後のスプロケットを外す。

X.A.M のスプロケツールというのを作って測定した時には、大分ギアの谷が深くなっているように思ったんだけど、外して新品と比べてみると、前後のスプロケットとも、歯の山も谷もほとんど減ってない。
ただ、刃の側面がチェーンによって綺麗に磨かれたようになっていた。

そうか、こういう風に減るのか。

リアを isa に交換。

取り付けボルトとナットも新品に交換したけど、元々銀色だったボルトは黒色に変わっていた。

まぁ、こっちの方がスプロケットの色と合っているので良いけど。

次にチェーン交換。

このために、とうとう買ってしまった D.I.D のかし丸君。

昔からある定番工具なんだけど、滅多に使わないから勿体ないと思って、今まで買わなかったんだよなぁ。ナット式のカシメジョイントというのもあったし。

でも今回使う ThreeD LUXE はカシメジョイントしか無いし、デイトナの簡易かしめ工具はそんなに値段が変わらないし、命預ける部分に中華工具はイヤだし。

と言う事で買っちゃった。さて、残る人生で、あと何回使う事があるのやら。

流石に定番工具だけあって、チェーンのピンが難なく抜けていく。

ダメそうならグラインダでピンの頭を飛ばそうと思ってたんだけど、そんな必要が全く無い。

切れた。

 
4.ところが

ホイールをはめて確認のために軽く回すと、ジャッジャッと何かに擦れる音がする。

前から気になってた所だけど、リアのブレーキディスクの取り付けボルトが頭の高いヘキサゴンで、よくよく見るとキャリパサポートに干渉していたみたいで頭が削れている。

これは良くないなと思ってキタコのロータボルトを買って交換したんだけど、どこをどう見ても当たっている所が無いのに、やっぱりホイールを回すとジャッジャッと音がする。

一体どこが擦れてるんだと念入りにチェックしていったんだけど、何かが変。

普通どこかに当たっていたら、ホイールを回すと必ず同じ所で音がするはずだし、逆回転させても同じ所で音がするはず。なのに、音がするタイミングが一定じゃ無い。

加えて、ゆっくりと回していくと音がザザッと言う感じに変わるし、たまにポコッと言う音になる。

........

違う、これ外じゃ無くて、タイヤの中で音がしてる (@_@)

中で何かが取れて転がっているみたいだけど、取れそうなものってアルミバルブを押さえているナットぐらいだし、それが取れたらバルブが空気圧で吹っ飛ぶはずだし。

もうタイヤを外して確認するしか無いので、諦めて外したら、なんじゃこりゃぁ!

出てきたのは、このタイヤを組んだ時にビードキーパーの代わりに使ったダイソーのドアストッパの残骸。

片っ端からタイヤの圧に負けて飛ぶわ噛み込むわで全く役に立たなかったので、速攻で全てゴミ箱に突っ込んだはずなのに、噛み込んだものが一つタイヤの内側に入りこんでいたみたい。

加えてタイヤの中で引っかかって動かず、確認した時にも気づけなかったようだ (--;

自分で自分が嫌になりながら、他には無い事を何度も確認して、今度は新たに買ったビードキーパを使ってタイヤのはめ直し。

当たり前だが、もう音はしない。

 
5.やっとチェーン交換

ボロボロだったハブダンパも交換して、ホイールを装着。

アクスルシャフトを軽く締めて、さてチェーンを取り付ける。

ドライブスプロケットにチェーンの先を押し込んでクルッと回し、ジョイントとOリングにたっぷりのグリス塗って、チェーンを接続。

次にカシメツールでプレートを圧入し、最後にピンの頭をカシメて出来上がり。

かし丸君、エライ。

チェーンの張りとアライメントを調整して、アクスルシャフトのナットをきちんと締め、ブレーキキャリパを取り付けて完成。

 
6.できたできた

日曜日が雨の予報だったので、土曜、膝のリハビリの後でちょっと試走。

なんかよく分からないけど、ヌルヌルという感じで走る。

クラッチを繋いだ時やスロットルを開いた時に、ほんの一瞬だけあったチェーンが張る感覚が無くて、バイクが操作に合わせてヌルッと動く。

チェーンとスプロケを交換したおかげなのか、単にチェーンの張りの調整がきちんとしているだけなのか分からないけど、気持ちがいいと同時に、ある意味気持ちが悪い(笑)

壁の横をあまり走ってないので明確じゃ無いけど、狭いトンネルの中でもチェーンのジャーッと言う音は聞こえず、取りあえずまぁ、イイ感じかな。