転倒と修理 2023/3/9

 
1.久し振りに転けた

ブラックアイスバーンに乗って転けた。

正確には、凍っているのに気づいて路肩の雪に入って止まろうと思ったんだけど、シフトダウンでスピード落として路肩に寄せていって、さあ雪の上に乗ろうかと言う所で右足がブレーキペダルに触れてしまって、何の抵抗もなく、スパンとリアが横に滑って転倒。

この近くに来るまではずっと乾燥路で、直前になって路面が濡れ始めたのでそろそろ引き返そうと思っていた矢先、山陰になってたこの付近だけが凍ってたのよね。反対車線は全然凍って無くて、本当にここだけ。

取りあえず被害は、まずシフトペダルがぐにゃり。

ハンドルも曲がったけど、角度調整式ハンドルなので、それがズレただけでバーに曲がりは無く。

ペダルは戻そうとしたけどびくともせず。ロッドとちょっと干渉はしてたけど、シフトチェンジは可能だったので、ハンドルのズレだけ調整して帰ってきた。

積んであったマイクロラチェットのセットが大活躍。

帰ってからチェックすると、クラッチマスタのアジャスターノブがガリガリになってる。

レバーは折れなかったので帰ってこられたのが幸い。

 
2.修理

シフトペダルはなんとか叩き直したけど、イマイチ。また、ペダルを外す時にわかったけど、リンクロッドも曲がっていた。

という訳で、程度の良さそうな中古品を購入。もう新品は出ないからなぁ。

ペダルのゴムが固くて入らないので、鍋で煮込んで温める。

入った。

錆はワイヤブラシで落して結構綺麗にはなったけど、まぁこの程度だな。

ロッドエンドのブーツを買い忘れたので、これは元のを再使用する。

リンクロッドとナットは新品交換して、シフトペダルの修理完了

ピンを抜くためにアジャスタノブを回そうとした所、プッシュロッドの先端が曲がってしまってて、ノブが引っかかって回らない。

仕方ないのでプライヤでノブを掴んでグイッと曲がりを戻して回し、ピンとノブを抜いてロッドの先端の曲がりを修正しようとした所、先端だけじゃ無く、ロッド自体が歪んでいる事が判明。

でもまぁ、酷い歪みじゃ無かったので、プライヤで少しずつ曲がりを戻し、最後に新しいアジャスタノブを取り付けて修理完了。

 
3.直ってなかった

まぁこの程度で済んで良かったなぁと思ってたんだけど、なんかクラッチレバーの感触が変。

まず、レバーを手元近くまで握り込めない。そして、時々妙にレバーの引きが浅くなる気がする。

注意しながら走ってみると、どうもレバーを握ったり放したりを繰り返すと、だんだん引きが浅くなってくる様だ。そして暫くすると、また深く握れるようになる。

物差し当てながら確認してみると、最初にレバーを握った時と数回握った後では、明確にレバーの引き代が変わる。そして、しばら〜くおくと、元に戻る。

以前にブレーキマスタの蓋の調整をミスって深く押し込みすぎて、ピストンが戻りきらなかった時の現象に似てるなぁ。

これはバラして確認してみるしか無いかと思ったんだけど、何をしても蓋がビクともしない(Accossato はネジ蓋)。

仕方ないのでロッドと蓋の間からラスペネを噴き込んで数日様子を見た所、数回握るとレバーの引き代が明確に浅くなるという現象は無くなった。

これで大丈夫かなぁと思って試走に行ったんだけど、何て言うんだろう、レバーの引き代が毎回微妙に変わって、時たま引き代が少し浅くなると言う感じで、非常に気持ちが悪い。

こりゃダメだ、マスター逝ってしまってるわ (--;

 
4.マスター交換

クラッチマスタを交換するしか無いんだけど、Accossato も brembo も高いので、Frando を使う事にした。

マスタは NSR50 で使ってるし、SRX のキャリパも Frando で、安くて良いのは分かってるし。
弱点はデザインと色ぐらいかなぁ。

で、何気にヤフオクを眺めていたら、新品の 1/3 程度の値段で程度の良さそうなのが出品されているのを見つけて、早々に買ってしまった。

100キロ程度しか使ってないという売り文句だったけど、その話は微妙って感じ。

ピポッドピンやプッシュロッドの球側はグリスが切れていて、結構スレが目立つ。
また、リザーバータンクのフランジゴムが撚れてるし、1000キロって事は無いけど、400〜500キロぐらいは使っている感じ。

まぁ、程度は良いし、値段も値段なのでOK。

ただ、ピストンサイズが、Accossato が 16mm なのに対してこいつは 14mm なので、クラッチを引き切れるのかちょっと心配。

交換開始。先ずは Accossato のマスタを外す。

Accossato と Frando で違うのは、バンジョーボルトのピッチと、リザーバタンクへのホース径。

Accossato は brembo と同じく、バンジョーボルトが 1.0mm ピッチで、ホース径は 6mm。

Frando は NISSIN とか国産車と同じく、バンジョーボルトが 1.25mm ピッチで、ホース径は 7mm。

Frando のマスタに交換完了。

リザーバタンクは今までのモノを使いたかったので、6mm のホースをマスタの口に無理矢理突っ込んだ。というか、ちょっと固かっただけで、結構すんなり入ってしまった。

またピポッドピンの大きさと、レバーのサイズが同じだったので、ピンとレバーは Accossato の物を取り付けた。こっちのレバーの方が、スイッチボックスとの干渉が少ないし。

 
5.所感

色々心配してたけど、無問題。

レバーはグリップまで引ききれるし、クラッチも問題無く切れる。レバーの引き代が毎回変わるというのも発生しないし、ピストンサイズが小さくなった分、レバーの動きは大きくなったけど、軽くなった。

ただ、半クラの操作時に、ちょっとレバーの動きが大きい気もしないでは無い。15mm 版ならもうちょっと少ない動きで良かったかなぁと思わないでも無いけど、取りあえずこれでいいかな。