レギュレータの修理 2023/9/30

 
1.はじめに

岡山から瀬戸大橋を渡って四国、淡路と回ってきたんだけど、暫く前から走っている時の電圧があんまり高くないし、今回は、エンジンを止めると妙に電圧が落ちる。最低が 11V 前半。

古いバイクだし、発電コイルが怪しくなってきたかなぁと思いながら、バッテリーを外して充電して、ついでにレギュレータを確認してみると、えっ、コネクタが溶けてるぞ! (--;

古いバイクあるあるの、レギュレータのコネクタ焼け。
接点が劣化してきて接触抵抗が上がり、なまじ大電流が流れる所なので、熱を持って焼けてしまうって奴。

XJR400 のレギュレータに交換してるので、レギュレータのコネクタは気にしてたんだけど、ハーネスと変換アダプタの接続部分に来るとは思ってなかったよ (--;

 
2.修理

コネクタだけじゃ無く、ハーネスの電線も劣化してて、絶縁体がボロボロ崩れてくる除隊だったので、ハーネスを長めに剥いて電線も交換。バッテリーに行く赤と黒の線は 2sq、発電コイルから来ている白線2本は 0.75sq。

電線の接続は、0.75sq はスプライスでカシメてハンダ付け。2sq は芯線を絡み合わせてハンダ付け。

レギュレータもパンクしてるかもしれないと思って中華レギュレータを買ったけど、こいつが大失敗で、電圧は出ないし本体がめっちゃ熱くなるだけ

壊れていると思って返品したけど、もしかしたら三相交流用のだったかもしれない。裏にプリントされてた型番は、純正と同じ物だったんだけどね。

なので、元の XJR400 のレギュレータを接続。こいつだと、アイドリングで 14.6V ぐらいになる。

サービスマニュアルでは 2000 回転で 14.8 ± 0.5V なので、正常値。

走行中は 14.8〜15.0 で、最高 15.1V 程度になる。正常値だね。

レギュレータを少し奥に寄せたのもあり、放熱性を上げるために、ヒートシンクを付けてみる。

余っていたPC用のヒートシンクをカットして、台座となるアルミ板に固定。

ヒートシンクにレギュレータの台座の熱を逃がすため、フェンダーに穴を開けてヒートシンクと台座が接触する様にすする。

フェンダと断熱材の厚みを入れて、ほぼ4mmの厚み。

4mm 厚のアルミ板が無かったので、2mm 厚のにシリコングリスを塗って使う。

アルミ板じゃ無く、銅板ならベストなんだけどねぇ。

ヒートシンクの台座にネジを切って、レギュレータの台座をボルトで固定。

レギュレータを戻して完成。

リアフェンダーの裏にちょっと覗くヒートシンク。

 
3.所感

先に書いた様に、充電電圧はしっかり出る。エンジンを止めた後も、バッテリーの電圧は 13.4V〜13.6V 程度を保っている。

走行中は充電電圧が 15V 前後になるけど、そんな高い電圧になる事って大分長い間無かったなぁ。大体 14.1V あたりだったし、その頃からコネクタの状態がおかしかったのかな。

ライトを付けてその電圧だし、グリップヒータを付けても 13.8V 程度でてるので、発電量も足りている感じ。

ヒートシンクも、走行後に確認すると、温かいと言うより熱いというぐらいになっているので、役には立ってるみたいだ。

ちなみに、レギュレータを後ろにずらした理由はこれ。新しい ETC車載器を取り付けた。日本無線の JRC-11。

今まで使っていた奴がカードの接触不良を起こしはじめて不安だったので、交換。動作状況をインジケータランプで表示してくれるので分かり易いけど、音も出してくれたらもっと良かったかな。

古い中古の ETC 1.0 だけど、バイクで 2.0 の恩恵はほぼ皆無だし、新スプリアス規格には対応しているし。

ただ、新セキュリティ規格には対応してないので、使えるのは最長 2030 年まで。それまでには、車の方も入れ替えが必要なんだな。

ちなみに、縦にしないと入らないかなぁと思ったけど、見事に横向きで入ったぞ。