ミシュランロードクラシック 2022/11/20

 
1.はじめに

車検なんだけど、タイヤのスリップサインが見えている。ってか、フロントのサイドはスリップサインがすりきれている。
しかし、やっぱりフロントは三角形に減るな。

前の BT-45 よりも、この GT601 の方が減ってからの感触が良かった。
BT-45 のフロントは、真ん中に比べてサイド部分の減りが激しく、比喩抜きにタイヤが三角形になって来て、寝かせた瞬間にパタッと倒れてスパッと滑るようになって来るけど、GT601 は減ってきても丸さを保っていて、ちょっと頼りなくなるものの、寝かせるのにあまり不安感は無かった。

リアはどっちも真ん中が減って平らになって来る。こっちは BT も GT も変わらない感じだけど、敢えて言うなら BT の方が新品と減った時での感触の差が大きいかなぁ。

でまぁ、新しいタイヤはどうするか、ヒラヒラと乗り味が軽い BT-45 か、ちょっと重たいけど安定感の GT601 か。

でも、本当は前の2型 SRX で履いていたミシュランのしっとりとした乗り味が忘れられない。

そもそもあのタイヤもピッタリサイズじゃ無く、ホイールサイズと外径が合ってれば何でも大丈夫なんだというバイク屋の話で、違うサイズを履いていたはず。

そこで昔撮った写真を調べたら、どうやらフロント 110/80、リア 130/70 を履かせていたようだ。(純正は、100/90-17 と 120/80-18)

これだとフロントが直径 4mm 程小さく、リアが 10mm 程小さくなるだけで、外径はほぼほぼ誤差の範囲内。

じゃぁそれで、って言いたいんだけど、1型の SRX はフロントが 18インチというのがネックでサイズが無い。
17インチならまだ探せばあるんだけど、18インチって全然無いのよねぇ。

確かパイロットアクティブも 18 インチはダメだったんだよなぁとか考えながら、何となく検索してみたら、いつの間にやら後継となるロードクラシックと言うのが発売されている。

こいつが旧車をターゲットにしているらしく、使えそうなサイズが。

問題のフロントだけど、純正サイズは 100/80-18 なので、 110/70 なら外径が 5mm 小さくなるだけなのでバッチリ。

だが、残念ながら 100/80 は勿論、 110/70 もなく、近いサイズは 110/80 か 90/90 。

110/80 だと外径が 16mm 、半径で 8mm 大きくなるので、フロントフェンダーとの干渉が心配。

90/90 だと、外径が 2mm 大きくなるだけなので干渉は心配ないんだけど、ただでさえ細くて頼りないフロントタイヤがより細くなるので、それは避けたい。

で、色々悩んだ果てに、いくら何でも元のフェンダーとタイヤのクリアランスがそこまでぎりぎりって事は無いだろうと踏んで、110/80 を試してみる事にした。

 
2.取付け

注文しようと思ったら、コロナ禍やらウクライナやらの影響で特定のサイズが品切れだったり入荷未定だったり。

また、同影響でタイヤの値段が上がってたり、元々ミシュランは高かったりでお金の都合もあり、暫く掛かって漸く購入。

届いたのを目にして、「なんか、デカい」と思ってしまったんだけど、大丈夫か?

色々心配なフロント側から交換。

久し振りにやるのでコツを忘れてたんだけど、外す時はブレーキディスクの付いてる側からやらないとダメというか、ブレーキディクスにタイヤレバーを引っかける事ができるから、そっちからやる方が楽なのよね。

バランサーはLアングルで作り直して、シャフトもちゃんとストレートで専用の物を買ってきた。

昔タイヤ屋にも言われたけど、このフロントホイールは大分重量に片寄りがあって、結構な重さのウェイトを付けないといけない。

ちなみに、ビードが固い所為かビードワックスを塗りすぎた所為か、エアを入れてもシューシューと抜けるばかりで全然ビードが上がらなかった。

叩いたり蹴ったり CRC 噴いたりパーツクリーナー噴いたりしても上がらず、最終的にタイヤレバーでビードを引きずり出してやってエアが入り始め、いつもならパンと言う所、ムニムニ、ピチッと、これでいいのかって感じで上がったんだな。

そしてフロントフェンダーとのクリアランスだけど、一番突き出している真ん中部分、フェンダーステーのカシメピンとのクリアランスが 4mm〜5mm って所。

フェンダーの取り付けボルトをちょっと緩めて下げると、タイヤのヒゲがそこにピチピチと当たる音がする。でもきちんと取り付けた状態だと問題ない。

よし、OK。

リアはちゃんとブレーキディスク側から外す(笑)

ところで、ネットでダイソーのドアストッパーがビードストッパー(ビードキーパー)として使えると聞いて買ってきたんだけど、こいつが全くの役立たず。
最終的にはビードの圧力に負けて、千切れてしまったよ。

なので、手持ちのクランプを総動員してビードを落してタイヤをはめたけど、次回やる時は、絶対にビードキーパー買う。

ちなみに、こっちもビードが上がりにくくて、同じくタイヤレバーでちょっと引きずり出したんだけど、これもまた、ムニ〜ッ、ピチって感じで上がってスッキリしない (-- ;

そしてホイールを車体に戻す前にベアリングのグリスアップをしようとした所で、ハブのベアリングがジャリジャリゴリゴリ言う事に気づいた。

こいつは裏から叩けば抜けるので、抜いて確認した所、内輪がカタカタ揺れる。

あかん、ベアリング死んでる。

ハブベアリングが死んでるって事はホイールベアリングも怪しいので、全部交換する事にした。

が、なんて事か、今までコンクリートアンカーとか安っすい三本爪プーラとかで事足りていたし、それで外せない物はもっと特殊な工具が必要だったのもあって、まともなベアリングプーラー持ってなかったのよねぇ。

と言う訳で、パイロットベアリングプーラーを購入。

このプーラも安物なので、長さや幅がイマイチ小さいとか色々あるんだけど、一応問題なくベアリングは抜けて、新しいのと交換。

純正部品は高いので、ベアリングはモノタロウで NTN の物を購入。

ちなみに、ハブベアリングとホイールベアリングの右側は片側シールドのタイプ、ホイールベアリングの左側は開放型なんだけど、左側のホイールベアリングは一度交換されてたっぽく、両面シールのベアリングが入っていた。

片側シールドの方が回転抵抗が少なくて良いんだろうけど、防水性とか防塵性とかを優先して、両面シールタイプに交換。

ちなみに、「シールド」は非接触の金属プレートの覆いで、「シール」は接触、または非接触のゴムプレートでの覆いだそうだ。

ハブのベアリングも交換。

こいつの作業方法はサービスマニュアルに書かれてないんだけど、まずスペーサーをベアリングに打ち込んでから、それをハブに打ち込む。

抜く時は、裏側からスペーサーを叩いてやれば良い。

ところで、後になってやっぱりフロントのベアリングも交換したんだけど、そこでサービスマニュアルの誤植を発見。

サービスマニュアルでは、新しいベアリングは右側から打ち込むとなってるんだけど、右側からスペーサーを入れるので、正しくは左から打ち込む。

右側を先に打ち込んでしまうと、スペーサを入れる事ができない(まぁ、スペーサーをちゃんと入れて打ち込めば良いんだろうけどね)

 
3.完成

やっと終わったよぉ。

車検切れてるので、走行テストは車検を取りに行く時だなぁ。

 
4.ロードインプレッション(2023/5/23 追加)

秋が過ぎ、冬も過ぎて春も過ぎたGW中旬。子供もなんとか大学に合格し、引っ越しも終わって一息つけたので、ようやくユーザ車検に行ってきた。

そして、残念ながらフェンダーにタイヤが干渉しているのが分かり、その対策を行い、ようやく5月の下旬にまともに走りに行った。

ああ、ミシュランだぁ〜。

ブリヂストンの BT-45 の様な軽さじゃ無く、ダンロップの GT601 の様などっしりした系統なんだけど、寝かし込みが物凄く自然で、不安感が全然無い。スッ、ピタッ、という感じで決まる。

また、荒れた路面でもタイヤが撥ねたり暴れたりする感触が少なく、タイヤがずっと路面に追従している様な感じ。

でも柔らかいという感じじゃ無く、と言って固くは無く、カッチリしてるけどしなやかというか、とても不思議で乗りやすい感じだ。

ただ、フロントが大きくなっている所為もあるんだろうが、切り返しや、高いスピードで寝かし込もうとする時にフロントが重く、ワンタイミング遅れそうになる。

標準サイズなら少しマシになるんだろうか(無いけど)。余りにも気になる様なら、ちょっと細くなるけど、90/90 にして見るかなぁ。

結論として、やっぱりミシュランは良いわぁ(笑)