スイッチボックスの塗り直し 2011/5/7
きっかけはウィンカースイッチがおかしくなった事。左のウィンカーを出すと、ポジションランプが消え無いままにウィンカー点滅。
調べてみるとスライダーかプッシュロッドのピンがすり減っていて、スイッチの接点が移動しきってない事が判明。 取り敢えずピンを内側に曲げて対策したものの、しばらくして再発したので、これはダメだと交換を決意。
でも新品はもう出荷停止で手に入らず、仕方なくヤフオクで「サンドブラストして再塗装済み」という左右スイッチボックスを落札したんだけど、これがまた、妙な塗料がべたべた塗られた酷い状態のもの。
中の回路だけが欲しかったんだけど、スイッチボタンまでネバネバする赤い塗料が塗られていて触るとぐにゅっとする状態。
これで回路にまで塗料が流れ込んでるとかだったら突き返してやろうと思ったけど、中身は大丈夫だったので、汚いスイッチボタンをシンナーで洗い、ペーパーで削って塗り直して使う事にした。
で、それが終わった後、いっその事本体も塗り直してやれという事で、スイッチボディの塗り直しにトライ。
ちなみに、これは左のスイッチボックスの回路。
左に見える三角のロートの様なパーツの付いたのがウィンカースイッチの本体。
センターの位置ではポジションランプの接点がON、端に寄ってウィンカーの接点がONになる時には、ポジションの接点がOFFになる様に作られているのだが、パーツがすり減っていた為かきちんと端まで動かず、ポジションの接点が切れず、ウィンカーの接点が入るという中途半端な状態になっていた。
左のスイッチボックスのアップ。これがまあ、元の状態。
ホーンボタンは塗り直して「HORN」の文字に白を入れているのできれいだが、本体は艶もの無く、文字はかすれて消えかかっている。
と言う訳で、まずは左の塗り直し。
表面の塗装をざっと剥いで慣らし、プラサフを噴いた後、黒のスプレーで塗装。
左は実は2回作っている。
最初はタミヤカラー(プラモデルの塗料)で塗ったんだけど、やっぱり塗膜が弱く、チョークワイヤーを取り付けている時に擦れて下地が出てしまった。
なので2回目は車用のホルツの塗料(トヨタブラック)を使用した。
塗料が乾いた所で文字入れ。
字入れには電子工作用のインスタントレタリング(サンハヤト LS-275)を使用した。
こいつには「早送り、巻き戻し」用の左右の三角(見えるか?「◀▶」)があるので、ウィンカーの表示に使うのに最適だった。
字入れ中。
サンハヤトの LS-275 はアルファベット単体よりも、「AMPLIFIE」とか「MIC」「STEREO」といった単語がほとんどなので、アルファベットだけを使うと足りなくなる。
そのため「TURN」の文字は「TUNING」の文字の一部と「R」を使って作ったりと、ちょっと工夫。
左右の文字入れ完成。
歪んだりしている所も多いが、まあそれはご愛嬌という事で (^^;
下部を組み合わせた所。
仕上げにクレオスの水性トップコートを噴いて乾燥中。
普通のクリアを噴けばもっと硬い塗膜が作れるんだろうけど、インスタントレタリングが溶けるのが怖くて水性を噴いた。
本当なら2液性のウレタンクリアを噴くのがベストなんだろうなぁ。
左を取り付け。
おお〜っ、さすがにきれいだ。
ちなみに一度失敗した経験から、チョークレバーとワイヤーの擦れる所には余り物のカッティングシートを貼った。
右と比べるとその違いが燦然と(笑)。
この後右のスイッチボックスをバラし、キルスイッチを塗り直してから、塗り直したスイッチボックスと交換した。
もちろん交換後の方がビチっと締まっていい感じではあるのだが、んまあ、言ってしまえば限りない自己満足の世界(笑)。
問題は、いつまで塗装が持ってくれるかだなぁ。タッチアップでもごまかしきれなくなったら、今度はウレタン塗料でちゃんと塗りましょう (^^;