それでは家に帰るべく走り始めたのですが、もう初っ端から違和感が。
今までは2000回転前後を使っていると、エンジンが上下している感じと言うか、ドンドンドンドンとチェーンにエンジンの回転が伝わっている感じがあったのですが、今度のブラック君はほとんどそれを感じず、何かスルスルスルというか、ヌルヌルヌルっといったような感じで走り始めます。
今までのようにアクセルをひねるとゴンゴンゴンゴンとトルク感たっぷりに加速し始めるのではなく、ヌ〜ッと滑らかに加速して行き、何か90度Vツインに乗っているような感じです。
加えてアクセルオンでフロントが伸び、オフで沈むという感じが全く無く、車体の剛性が上がったような、特にフロント周りの剛性が上がったような感じがします。
こ、これが連邦軍のモビルスーツ ハヤシカスタムチューンの威力なのか?
でも、ウッヒョッヒョォ〜と思いながらブレーキを握ったところ、
き、効かぬ、効かぬのだ!! トキよ!
いつものようにブレーキレバーをすっと握っただけでは全くスピードが落ちず、ぎゅっと握り込んでようやくブレーキが効き始めます。
おまけにエアーを噛んだような柔らかなタッチで、握り切ってしまうんじゃないだろうかという恐怖感があります。
しばらく走りながら試してみたのですが、ディスクローターなのかパッドなのかキャリパーなのか、とにかくタッチが柔らかく、且つ初期制動が非常にナローです。
握り込んでいったらググ〜ッと効き始めるのですが、最初の掛け始めが全然効きません。
これはちょっと慣れだなぁ、マスターシリンダーをラジアルポンプに換えたら変わるかな?等々思いながらのんびり目で帰宅したのでした。
帰りは阪神高速で帰って来たのですが、追い越し車線に入る時にも、スロットルをくいっと捻るだけで楽々加速しますし、今までのようにエンジンの回転が上がるとガガ〜ッとうなり始めるという事がありません(まだ目一杯まわしてませんが)。
この辺りが635ccのボアアップとカムシャフト交換の威力なんでしょうねぇ。
また轍やギャップを乗り越えた際、今まではフロントやリアが暴れたり、ちょっと持っていかれたりしていたのですが、ブラック君は強制スピードダウン用の薄いカマボコ加工カーブに入っても安定してます。この辺りがへたったノーマルサスと、オーバーホールしたサスの違いなのかな。
と言う訳で、ブレーキ以外難点の無かったブラックSRX君ですが、細かいところでは古さもあって色々対処が必要な部分もありそうです。
まずはヘッドライトを付けたままアイドリングをしていると、ヨシムラのマルチメータの電圧警告灯が点灯します。
走行中は14.1Vであるのが、停止するとすーっと下がって11.5Vとかになりますので、どうもバッテリーが死んでいる様です。
次に、シートが結構ぼろぼろです。これはもう張替えしか無いですね。
チェンジペダルのゴムとかボロボロのがあります。これも交換かな。
取り敢えず、次の休みに色々確認してみないといけないですね。
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