ユーザ車検 2009/11/1

 
1.はじめに

車検である。

2009/11/11 が車検切れだと思っていたら、11/1 である事に気づいたので、ちょっと焦りながら準備&10/30 に検査場持ち込みである。

 
2.さて、やってみよう

事前準備はまず洗車、そしてサービスマニュアルに載っているレベルで、各種レバー、スロットルの遊び、チェーンの張りの計測と調整。灯火類のチェックとブレーキキャリパーの清掃、パッドとディスク、タイヤの溝の計測である。

次に国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム」で、持ち込む検査場に予約を取る。
うちは最寄りが神戸になるので、「神戸運輸管理部兵庫陸運部」で2ラウンド目を予約した。

ちなみに神戸の検査場では4ラウンド行われており、二輪車は2Rと4Rで受けられる。

書類に予約番号を書かなければいけないので、予約完了画面か通知メールを印刷して撮っておく必要がある。

当日持って行く必要があるのは、

  • 自動車検査証(俗にいう「車検証」)
  • 自動車税納税証明書(5月ぐらいに来て支払う奴)
  • 自動車損害賠償責任保険証明書(俗にいう「自賠責」)
  • 認め印
  • できればボールペンと鉛筆、消しゴム
  • お金(2万程度)

2Rの場合、受付時刻が 10:15 〜 11:45 で検査時間が 10:30 〜 12:00 なので、遅れないようにいく。

うちのSRXの場合、光軸のゆがみと光量不足が懸念されたので、まず検査場からちょっと言った所にある「神戸テスター」というテスター屋で光軸調整をやってもらった( 1,000 円)。ついでにそこで自賠責も切ってもらい( 24 ヶ月 13,400 円)、おまけで書類一式を頂く(これは全部買っても100円程度)。

で、ここで重要事項判明。

「光量不足してますので、車検の時にはエンジンぶん回してください」

...涙...

ブルーコーティングされたバルブだと一見明るくなっているように感じるけど、実際には光量不足になるので透明バルブに入れ替えた方が良いとのアドバイスを受けた。

いや、これでもノーマルより光量上がっているはずなんですけど ... orz

やっぱりまともなバルブを買わないとダメかぁ。

で、いよいよ検査場到着。

2年前にナンバーを取りに来た時以来のご無沙汰。

検査書類の提出や、車検証、シールの受け取りはこの建家(神戸運輸管理部兵庫陸運部)で行う。
重量税や検査登録印紙代等は、右手にある建家(自動車会館)で行う。

二輪の駐車場は四輪の駐車場の横にあるんだけど、そこに止めているのは自転車ばかり。

大体みんな、バイクはこの看板の前に並べて止めていた。

確かに二輪駐車場は自転車で溢れ返っているし、バイクを停めるには狭すぎるんだもんなぁ。

まずはこの陸運部の建家で、例を見ながら書類の記入。

ここで自動車検査票(だったか?)に走行距離を書く欄があるので、一旦バイクまで戻ってそこだけ記入。記入するのは100Kmまでの単位なので、覚えてから中に入れば良かったとちょっと反省。

記入例の帳票はテスター屋で貰った物とちょっと形式が違ったが、大体同じような物なので適当に記入。

一番困ったのは点検整備記録簿で、四輪車用のを貰ったので、非常に記入し難かった。
実際には2輪車用のがあってテスター屋が間違っただけのようなのだが、後で窓口の係員には「大丈夫だとは思いますが、検査官によってはNGになる事がありますので、その場合には二輪用の記録簿を買って記入してください。」と丁寧にアドバイスされる。

で、記入が終わったら、自動車会館で検査代と従量税を納付して、収入印紙を張ってもらい、検査窓口に提出して検査用紙を貰う。

窓口はでかでかと看板が出ているので分かりやすい。係員も丁寧に説明してくれる。

ちなみに、検査不合格なら3回までリトライできるが、4回目からは再度検査料が必要になるらしい。

次に、検査用紙を持って、検査場へ直行。

検査場は敷地の一番奥まで行ってぐるっと回るのだが、途中で軽く道に迷って大型の駐車場に入り込んでしまう。ちょっと恥ずかしい。

検査場ではバイク屋が数台のバイクを持ち込んで順番待ち。

この待機中から検査開始で、検査員がOCRシートを取りにきて、まずは外装と電装系の確認。

ヘッドライト、ウィンカー、ブレーキランプの点灯をチェックするが、ハイワッテージを入れている為かバッテリーが弱っている為か、エンジンをかけてない状態では右のウィンカーが点滅せず。
検査員の「エンジン掛けてみてください」の声で気づいてエンジンを掛けて、問題なく点滅したのでOK。

ちなみに後ろにいたGSX(?)は、ロービームが切れている事がそこで判明。バイクやの兄ちゃんはあわててどこかに電話していた。

この後、検査は測定器を使って次のテストを行う。

  • スピードメーターテスト
  • フロントブレーキのテスト
  • リアブレーキのテスト
  • 光軸テスト

で、そのテストを行っている間に検査員がハンマーを持って、車体の確認を行う。また必要に応じてマフラー音量のテストを実施する。

これは検査員がハンマーもってコンコンと叩いている所。

プラスチックハンマーかと思いきや、小さな金属ハンマー使用。

こやつが某光軸測定器。

前後の車輪を固定した後げっちょんげっちょんと出てきて測定するのだが、テスター屋のアドバイスよろしく、みんな回転数を上げてテストに臨んでいた。

またOUTの場合は何回か再測定するのだが、バイク屋のおっちゃんらはライトケースをガンガン叩いたりして調整しながら通していた。

後輪ブレーキ検査中。

前輪、後輪の順でブレーキテストをする。

車輪をテスト機械のローラーとローラの間の台に、きっちり載せないとテストが始まらないので注意。

車輪を台に乗せて左のフットスイッチを踏むと、車輪を乗せた台が下降してローラに接触すると共に、テストしない車輪が左右から出てくる押さえ板に挟まれて固定されてテスト開始。

やかましいマフラーだなぁと思っていたら、案の定光軸測定中に騒音測定されていた。

測定は普通の騒音計で、マフラーの中心から一定の距離を保つように矢印付きの棒とセットでスタンドにセットしてあった。

どんな風にするんかなぁと待っている間に眺め、自分の番に望む。

バイクのエンジンを掛けた状態で真ん中の溝にバイクを進め、電光掲示板の表示に従って、まずは前輪をテスト用ローラーの真ん中の台に乗せる。

次に左側にあるフットスイッチ(長い鉄板が足下から5cm程突き出している)を踏むと後輪が固定され、前輪を乗せている台が下がってタイヤがローラに接触。ローラーが回転し始めるので、スピードメータが40Kmを指した所でフットスイッチから足を離す。

これでテストが一つ終了。

次にそのまま前輪ブレーキのテストなのだが、電光掲示板の表示が「前ブレーキを放す」「フットスイッチを踏む」までは良かったのだが、次が「前後ブレーキをかける」と表示されて、「えっ?!」と思いながら急いでフットブレーキに足を置いてフロントブレーキと一緒に掛けたもののタイミング遅し。リトライになってしまった。

続けてのリトライは「?」と思いながらも両ブレーキをかけてOKだったが、その次の後輪ブレーキのテストでも同じように「前後」と出るので、これは表示が適当なだけでテスト対象だけ掛ければいいやと気づき、後輪だけ掛けて問題なくテストOK。

そしていよいよ光軸テスト。電光掲示板の表示に従ってライトをUPにし、フットスイッチを踏むと前後輪ともロック。右から測定器がげしょげしょとやってくるのでエンジンを3千回転以上に上げておくと、しばらくして電光掲示板に「○」が表示されて検査通過。

検査員にOCRシートを貰って検査完了!!

あ〜、面白かった(笑)。

 

んで、OCRシートを2番の窓口に持って行き、待つ事2、3分で新しい車検証とシールが手渡される。

これで車検終了。

車検場に 10 時過ぎ到着、11 時完了。書類書いたり印紙張ったりする時間も入れて、1時間程で終わってしまった。

テスター屋に入ったのが 9 時 45 分ぐらいだったので、それを入れても1時間半掛かってませんねぇ(なんて簡単な)。

最後に、検査ラインの写真(出口)。

二輪のラインは一番左のみで、残りは四輪のライン。

車の方は白髭のじいさんがニュービートルを車検に持ち込んでいたりして、結構みんな、気軽にユーザ車検している?

 
3.感想

ハッキリ言って、楽しいです。

で、今回車検に掛かった費用は次の通り。

1. 光軸調整費  1,000 円
2. 自動車損害賠償責任保険(24ヶ月) 13,400 円
3. 書類一式 無料
4. 自動車重量税 5,000 円
5. 自動車検査登録印紙代 1,700 円
合計 21,100 円

昔に比べて自賠責が大幅に安くなったのはあるけど、XJRに乗っていたときにバイク屋から請求されていた6万とか7万という金額はいったいなんだったんだろうかと思いますねぇ (--; 。