スイッチも完成したし、いよいよ取り付けである。
まずは現在のマスターを外し、ブレンボのラジポンを付けてみる。ミラーホルダーは友人からせしめた汎用品を使用。
まず上のネジを軽く締めて、そして下のネジを....、嵌らない。
ブレンボの取り付けネジは上下同じ位置にあるのではなく、下側が右にオフセットされているので汎用品では合わない。
なんてこったい。
どうしようもないので一旦マスターシリンダーを元に戻し、財布を握りしめて大急ぎで最寄りのバイク7に行く。
うう、合致するのは POSH のアルミ削り出ししかないぞ。3,990 円、値引き無しだ。
ええい!仕方ない。財布からなけなしの5千円札を出し、一路家路を突っ走るのだった。
さすがに買ってきた奴はバッチシ合致。そこでまずは純正マスターの蓋を開けてフルードを吸い出し、ボロギレで養生してバンジョーボルトを外す。
純正マスターを外して代わりにブレンボを取り付け、ブレーキホースを付けようと思うが、バンジョーの向きが違うのと長さが少し足りず、結構苦しい。
三つ又へのブレーキホースの固定金具を外し、ちょっとホースを上に引きずり上げ、ぐいっとホースをひねってまわせばなんとかと付ける事ができた。
ちなみにバンジョーボルトは純正の物はピッチが合わないので、ブレンボ用の 1mm ピッチの物をあらかじめ購入済み。
問題はバンジョーの厚みが 8mm しか無い事だが、これはバンジョーボルトに付いてきたワッシャともとからのワッシャを2枚重ねで入れる事で解決。
で、ブツもホースも付いたので、リザーバータンクを付けていよいよエア抜き。
このブレンボはマスター本体にブリュードスクリューが付いているのでエア抜きは楽なはず。と思ってリザーバタンクにフルードを満たし、マスターのブリュードスクリューにホースを付けてブリュードスクリューを締め込んで....なにこの変なしまり方。
とりあえずぎゅっと締めて、レバーを数回握って...なんか入って行く感覚無いし、リザーバータンクのフルード減ってないぞ?
ブリュードスクリューを緩めてエアーを....全然吹き出している感じがない。
何回握ってもうまいこと行かないので、マスターのブリュードスクリューはあきらめて締め込んでおき、キャリパー側からエア抜きをトライ。
レバーを数回握って....相変わらず入っていく感覚がない。
ブリュードスクリューを緩めてエアーを....ほとんどフルードが出てこない。
全然うまく行かないので、キャリパー側のブリュードスクリューに注射器をくっつけて吸い込んでみるが、フルードじゃなく、エアーが出てくる!?
「?」の状態でマスター側のブリュードスクリューに注射器をくっつけて吸い込んでみると、やっぱりフルードが出てこない。
ここで「もしかして」と思ったのが、マスターシリンダーに付いているブリュードスクリューの形態。ネット上の写真やバイク7の実態を見ても、こんな巨大なスクリューが付いているのを見た事が無い。おまけにこの妙な締まり具合。これはもしかするともしかするぞと注射器で逆に空気を送り込んでみると、きちんと締め込んであるはずのスクリューからぶくぶくと泡が出てくるではないか(T^T) 。
とんでもない物を掴まされたなぁと思いながら、致し方ないのでブリュードスクリューとしての機能はあきらめ、スクリューに液体パッキンを塗って思いっきり締め込んだ。
注射器で空気を送り込んでも大丈夫だったので、これでどうかとエア抜きを開始すると、今度はレバーに軽く重みがかかるではないか。
おまけにリザーバータンクからフルードが減っている。
キャリパー側のスクリューを緩めると、ちゃんとエアまじりのフルードが出てくる。
しばらく続けていると、今度はレバーを握り込んだときにリザーバータンク側にエアーが出てきた。マスターを軽く叩いたりしながらそのエアも抜いていくと、ブレーキレバーは気持ちのよい固さになり、ようやくエア抜き完了。
まったくもって、なんてこったい。
で、ブレーキはOKになったのだが、繊細すぎたブレーキスイッチはやはり耐え切れず、振動で位置がずれたりしてまともに動作せず。
これはもう取り付け位置をあきらめるしか無いと、スイッチを前方に取り付けることにした。
スイッチを押す金具も 2mm 厚のアルミで作り直し、今のところ問題なく、頑丈に動作中。
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