遅延リレー
 
1.はじめに

ミラー型ドラレコだが、起動にちょっと時間が掛かるので、キーを挿して電源を入れて、エンジンを掛けるまでの間に起動が終わらない。

そこでエンジンを掛けると、セルの回っている間は ACC が切れるので、ドラレコの起動中に強制電源 OFF の状態になってしまい、結構な頻度で設定が初期化されてしまったり、場合によってはフリーズしてしまう。

なので、今まではドラレコが起動し終わるまで待ってエンジンを掛けてたんだけど、なんか色々面倒になって来た。

セルが回っている1〜2秒間だけ電源が切れなければ良いので、キャパシタでも繋いで持たせようかとか思ったけど、多分他の機器に流れていって一瞬で空になるだろうなぁとか思ったり。

最終的に、遅延 OFF リレーが一番いいだろうと思って自分で作ろうかと思ったけど、下手に部品を揃えるよりも既製品の方が安いので、Amazon でポチり。

使えそうなのが2種類程あったけど、精密な時間制御は不要なので、単純な物を選択。機能は次のようなもの。

使えるモードは4つ。

F1:電源を入れてから設定時間後にリレーが ON になる。*1
F2:電源を入れるとリレーはONになり、設定時間後にOFFになる。 *1
F3:トリガ端子に信号を加える事で、リレーのON/OFF が切り替わる(フリップフロップ回路)
F4:電源を入れた後、トリガ端子をプルアップするとリレーがONになり、プルダウンしてから設定時間後にリレーが OFF になる。
 ※1:電源を入れ直すか、トリガ端子にパルス信号を加える事で、動作をリセットする。

モードの設定方法は、次の通り。

  • 電源を入れると、FUNCTION 1〜4 の LED の内、現在のモードを示す物が点滅する。
  • セットボタンを長押しすると LED が点灯したままになるので、ボタンを短押ししてモードを変更する。
  • 再度セットボタンを長押しすると設定がロックされ、設定したモードの LED が点滅状態になる。
  • 端子は次の通り。

    DC+電源の+側
    DC−電源のアース側
    X1トリガ端子。F1~F3 はパルス信号を入力する。F4 はプルアップ、プルダウンで使う。
    COMリレーの共通端子
    NOリレーが ON になると接続(Normally Open)
    NCリレーが ON になると切断(Normally Close)

    動作する時間は半固定ボリウムで調整。正確な設定は無理。


    モードは4を使う。

    ACC をトリガ信号に使って、ACC が ON になると常接電源から電源供給、ACC が OFF になってから数秒後に電源切断の動きとする。

     
    2.製作

    ネジ式のターミナルは引っ張ると直ぐ抜けるので、正直使い物にならない。
    なのでターミナルは取っ払って、直接ハンダ付け。
    別にターミナルを取らずにハンダ付けしても良かったんだけどね。

    線の色は、エーモンのリレーに合わせて、入力電源(常接電源)の+−が、赤と黒、信号線(ACC)が青で、リレー出力が黄色とした。

    箱がちょっと大きめだったけど、適当に押し込んでギボシを付けて完成。

       
    3.取り付けた

    元々バッテリーからの+12V電源線を引き込んで、それをエーモンのリレーで追加機器用の ACC 電源としていたので、そのリレーと今回作った遅延リレーを置き換えた。遅延時間の設定は6秒程度。

    動作はバッチリで、セルを回している最中にもドラレコの電源は落ちず、起動を続けてくれる。
    今の所、初期化されたりフリーズする事もなし。

    上手く行ったので、そのうちに息子の車にも付けよう。

    あっちはプッシュスタート式なので、スタートボタンを押す際に一瞬電源が入って直ぐ落ちて、エンジンが掛かったらまた電源が入るという嫌な動きをするので、ミラードラレコのフリーズ率が高いのよねぇ。

    キーを捻る方式と違い、ACC を ON にすると言う概念がほぼ無いので、単に ACC の遅延 ON で良いかな。
    それだと常接電源を確保しなくても良いし。

    でも、動作的に安パイなのは、常接電源を ACC で ON/遅延OFF だよな。