フードダンパー
 
1.はじめに

何を探していたのかは既に忘れているけど、ネットで捜し物をしていたら、面白い物が目に付いた。
フードダンパーとかボンネットダンパーと呼ばれる奴。

ハッチバックやワゴン車のリアゲートを開ける時、ガスダンパーの力でスーッと軽く上がっていくあれの、フロントフード版。

 

別段これを付けたらパワーが上がるとか足回りが良くなるとかの効果は一切無く、フードが軽く上がるのと、いちいちつっかえ棒をしなくても良いと言うだけの物。

頻繁にフードを開ける必要があるのなら便利かもしれないけど、ウォッシャー液の補充の時ぐらいにしか開けないのなら、完璧なる無用の長物。

 

でも、面白そう(笑)

 
 
2.買った

アホだよなぁ、と自分でも思いながら買ってしまった。

それも、安い普通のダンパーにしておけばいいのに、高い方のカーボン調のダンパー。

 

ちなみに、付属の説明書は殆ど役に立たない。

物凄く見難い写真と販売サイトの商品説明の写真を拡大して眺め、付属の部品と実際のエンジンルームを確認しながら、どこにどの部品を使ってどう取り付けるかを考える必要がある。

 

3.取付け

まずは、ダンパーを取り付けるためにフード側にピポッド金具を2つ、ボディ側に同じく2つを付けないといけない


フード側は、遮音材を留めているピン穴を二箇所使う。車体側は、助手席側はフードステーの取付け穴を、運転席側は、ダミーボルトが取り付けられているよく分からないネジ穴を利用する。

 

ちなみにフード裏にどうやってナットを挿入するかだが、両端に収縮チューブでネジ穴のあるクリップのような物が取り付けられた棒が付いているので、どうやらそれを遮音材の隙間からフードの裏に差し入れて、勘でピポッドのネジ部分にはめ込み、固定した後に棒を引っ張って抜けば良いって事みたい。

でもこのナットが小さくて、流石にワッシャを噛まさないとフード側の鉄板が耐えられんだろうという感じだったので、こいつを使うのは止めて、ワッシャとフランジナットで固定することにした。

 

と言う訳で、まず遮音材は一度全部外す。そして助手席側からダンパーの取付金具を取り付ける。

遮音材の穴に金具を通してフードのピン穴に通し、フードに空いてる隙間から指でワッシャとナットを入れて填めるんだけど、これが難しい。
何度か失敗して中に落した後、ワッシャとナットをビニールテープで押さえるという技を編み出した(笑)

ワッシャとナットをはめたら金具を緩く留め、遮音材の下部をフードに差し込んで運転席側の作業に掛かる。


運転席側は、先にピン穴に金具を取り付ける。

そして、遮音材のピン穴の横を切って(と言うか、既に切れてた)、金具とボディとの間に差し込む。

次に遮音材を固定する残りのピンを全て取り付けて遮音材を固定し、最後に金具を締め付ける。


最初は裏にスパナを差し込んでナットを固定しないと空回りしてダメなんじゃないかと思ってたんだけど、付属のワッシャがデカいのと、セレーション付きのフランジナットなのと、ワッシャとフランジナットをピニールテープで押さえてるのが功を奏して、空回りせずに締める事が出来た。また、空回りするようなら、金具をちょっと引っ張りながら回してやると、ナットのギザギザがワッシャに噛んで、空回りせずに締めていける

 

しかし、試行錯誤してここまで辿り着いたけど、次やる機会があれば、両方の金具を先に取り付けて、遮音材の穴に切れ目を入れて取り付けると思う。

 

次に車体側のピポッド金具の取り付け、運転席側はここを使う。

元々ダミーボルトがねじ込まれてたんだけど、そもそも何のためにこれがあるのか分からない部分。


ここに付属の汎用ステーを取り付けるんだけど、そのままだと鉄板の曲げ部分に引っかかって浮くので、ワッシャを何枚か噛ませて高さを調整。

でも、ワッシャが滑るのもあるし、ボルト1本だというのもあるし、フードの開け閉めで位置がずれていって、結局はリザーバタンクの取付け部分に当たる。


なおかつここの剛性が低く、フードの開け閉めで結構ぶにゃぶにゃ動く。そのうち金属疲労で折れないかと思うけど、まぁ、頻繁に開け閉めするものでも無いし。

それはさておき、取付け金具がそれなので、現物合わせで位置決めをしないといけない。取りあえずガスダンパーをはめ込んで、純正のステーでフードを開けた状態に位置を合わせて、一旦締め付ける。

次に、ダンパーやステーがフードや車体に干渉しないか慎重に確認しながらフードを閉めてみる。

基本的に問題ない筈だけど、まぁ問題ないことを確認したら、助手席側に掛かる。

 

助手席側は、元のつっかえ棒がはまっている穴に金具を取付ける。


つっかえ棒を抜いて、穴にはまってる樹脂部品をロックを押さえながら外して、金具をボルトで取り付ける。


その状態だと左右の高さにズレがあるので、ガスダンパーを取り付けた後でフードを軽く押し上げ、持ち上がる遊びが左右で同じになる様に、取り付けたステー金具の位置を調整する。

ちなみに、こっちもボルト1本で留めるんだけど、ワッシャが噛んでない分ガッチリ締まる感じ。

   
3.できたできた

できあがり。


フードをちょっと持ち上げてロックを外し(この時点で軽い)、そこから少し持ち上げると、ス〜ッと開いていく(そしてガチャンと言って止まる (^^; )


閉め始めは少し重いけど、引き下ろして軽く押さえるとカチッとロックに引っかかり、そこからちょっと押さえると、ガチャッと完全に締まる。

今まで少し高いところから落して、ガチャン!バイ〜ンと言わせていたのに比べて物凄くジェントル(笑)

   
   
4.追加

暫く使ってたけど、どうしても、特に運転席側はステーの端がリザーブタンクの根元に食い込む

色々試したけどどれも上手く行かず、結局は一番単純な方法、支えを作る事にした。

やっぱり、こういうのはシンプルな解決策が一番よねぇ。