Serial ATA ハードディスクの増設2

2006/7/9
1.はじめに

メインのハードディスクの容量が残り2〜3GByte とそろそろ足りなくなってきた。またある日突然アプリケーションが起動しなくなり、あれ?っと思って調べているとファイルの属性がいつの間にやら変わっていたり等、ちょっと不安定な動作をする様にもなってきたので、これはそろそろ入れ替え時だと思い、ハードディスクの交換を行う事にする。

現在のマシンにはメインディスクとして日立の 120GByte (IDE) を使い、ビデオ録画用に MAXTOR の 250GByte (SATA) を使っていたのだが、メインディスクだけでなく、ビデオ録画用のディスクも容量が不足してきたため、ビデオ録画用に 300GByte のHDを購入し、現在ビデオ用に使っている 250GByte をメインディスクと交換する事にする。

 
2.ディスクの選択

購入するハードディスクは容量 300GByte 以上、容量と価格優先でスピードは望まない。インターフェースは Serial ATA (SATA) 。

という観点で選んだ所、Western Digital のWD3200JS (320GByte)がベストソリューションと決定。個人的には使用実績のある日立か MAXTOR を選びたかったのだが、日立には手頃なモデルが無く、 MAXTOR は同価格で 300GByte な為、断念。

購入先は BEST DO! 日本橋店で、税込 10,880 円。

P.S.1
ちなみに個人的にはこの店は木で鼻をくくったような態度の店員ばかりなので大嫌いなのだが、物がここにしかなかったのと安かったので信念を曲げて購入。

P.S.2
でも、以前にはいなかったレジのお姉ちゃんは愛想が良いので少しだけ許す。

 
3.取り付けと小トラブル

取り付けは電源ケーブルと SATA ケーブルを挿すだけ、と簡単に思っていたのだが、まずは電源の変換コネクタを購入し忘れて1日お預け。次の日に変換コネクタを買って帰り、さあ取り付けるぞとハードディスクを袋から出して愕然、このハードディスクには「IDEの電源コネクタが付いているではないか!!」

変換ケーブルを買う必要は無かった...とがっくりしながらもケーブルを差し込み、Macintosh を再起動すると、画面が灰色のままで立ち上がってこない(涙)

SATA インターフェースにはシステムトークスの SUGOI SATA を使っているが、このボードには SATA の口が2つある。その接続口を交換してみるが、今度はシステムは立ち上がるものの、ハードディスクを認識しない。

ハードディスクの接続を1台だけにする等色々と試してみるが、全く認識できず、もしかしたら初期不良で交換か?でもあの人を見下したような DEST DO! の店員に話しかけるのもけったくそ悪いなぁと思い始めた所で、ふとハードディスクの上面に何かショートピンの説明が書かれていた事を思い出す。

そこで一旦ハードディスクを取り出して上面を確認した所、「レガシー SATA インターフェース(SATA 150)に強制固定する場合は5番−6番ピンをショートカットしろと書いてある。

これだ!!

と思ったものの、Macintosh を使っている悲しさ、ショートピンなんざぁハードディスクに付いていない限りストックなんかしていない。
仕方ないので手持ちの細いビニール被覆電線からより線の一本を抜き出し、ピンセットでピンにくるくる巻き付けてショートピンの代わりにする。

さて、無事に動作するか?と、期待と不安が入り交じりながらハードディスクを接続し、Mac を起動すると、無事認識。あ〜よかった。

以下は XBench 1.2 で測定した結果。
新しい Western Digital のランダムな Uncached Write の値が低いが、何度か試してみてもこの通りなので、こういう特性なんだろう。このディクスに関してはランダム性能ではなく、シーケンシャルな性能を求めているので特に問題なし。

 

Drive Type	Maxtor 6L250S0
Disk Test	79.24 
	Sequential	80.17
		Uncached Write	79.89	49.05 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Write	75.39	42.66 MB/sec [256K blocks]
		Uncached Read	86.13	25.21 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Read	80.00	40.21 MB/sec [256K blocks]
	Random	78.32
		Uncached Write	98.73	10.45 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Write	69.35	22.20 MB/sec [256K blocks]
		Uncached Read	90.91	0.64 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Read	64.43	11.95 MB/sec [256K blocks]
                 
 
Drive Type		WDC WD3200JS-00PDB0
Disk Test	65.05	
	Sequential	84.94	
		Uncached Write	99.94	61.36 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Write	91.09	51.54 MB/sec [256K blocks]
		Uncached Read	60.85	17.81 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Read	103.38	51.96 MB/sec [256K blocks]
	Random	52.71	
		Uncached Write	21.35	2.26 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Write	103.68	33.19 MB/sec [256K blocks]
		Uncached Read	89.50	0.63 MB/sec [4K blocks]
		Uncached Read	121.40	22.53 MB/sec [256K blocks]

	
 
4.その他

大容量のハードディスクを高速に接続するべく過去に SATA インターフェースボードを導入したのだが、時代は既に SATA3 の声を聞いている。
ハードディスクも SATA2 物が一般的のようなのだが、インターフェースの進化が早すぎて互換性の問題が付いて行ってないような気がする。
今回はハードディスク側に SATA 150 への強制切り替え機能があった為に事なきを得たが、切り替え機能が無く、且つ SATA 150 と接続が上手くいかない SATA2,SATA3 ハードディスクが多くなってくると辛い物があるなぁ。 (そうなってくる前に、さすがにマシンを買い替えないといけないかなぁ)

 

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