14.プラスチック部品の修理 (2009/1/31)

子供のおもちゃが壊れたので直そうと思ったら、割れたパーツがどこかに行ってしまっていた。

別のもので作るにしても、力のかかる部分なので接着剤じゃ持たないし、と思って色々調べていたら、「プラリペア」が検索に引っかかってきた。

そう言えばバイクの樹脂パーツ等を修理する為の手段として、過去に聞いたことがあったなぁ。でも結構な値段がしたような気がするし。

と思いながら調べてみると、確かに大きなセットは良い値段がするが、小さなやつはそんなに高くない。

それなら、という訳で、帰りがけにヨドバシ梅田で探したらあったので、買ってきて試してみる事にした。

 

今回買ったのは PL-16 。樹脂が透明のタイプ。

樹脂の粉、溶剤、ニードル付き溶剤入れ、スポイドのセット。

使い方はプラリペアのサイト詳しく解説されているが、要は溶剤で樹脂の粉を練って、修復したい部分に張り付けて整形する。

練習の為に、ヒンジ部分が割れて使えなくなった子供のスプーン入れを修理してみる。

解説通りに樹脂の粉に溶剤をたらして固まりを作り、それにまた溶剤を加えながら柔らかくして掛けた部分に盛り上げ、ニードルの先等で突っつきながら整形する。

これがなかなか難しい。溶剤をたらしすぎるとすぐにドロドロになるし、少ないと固まりのままでくっつけたい所に乗ってくれない。先にくっつけたい所に溶剤をたらしておき、そこに作った樹脂の固まりを押し付けるという方法が良さそう。

結構固まり始めるのが早いので(室温25℃で5分程度)、作業は手早くやらないといけないが、ある意味待たずに済むので楽かな。

硬化したら、プラモデル用のヤスリで形を整えるのだが、溶剤が土台のプラスチックをも柔らかくするので、あまり慌てるとせっかくくっつけた部分がぽろりと取れてしまう。(一度やっちゃった)

安全を取るなら30分以上置いてからヤスリをかけた方が良いかな。

説明書では内部までの完全硬化は約1時間となっているみたい。

取り合えずスプーン入れを2つ、小さなおかず入れを一つ修理してみたが、溶剤をちょっと加えるとすぐに樹脂がドロドロになるので、盛り上げて形成するというのがなかなか難しい。

調子に乗って、子供が落として割ってしまったステンレス水筒の底のカバーも修理してみる。リュータが無いのでパーツの合わせ目をナイフで削り、そこにプラリペアを埋め込むようにして固めた。裏面はプラリペアを盛り上げて補強。

でもこれは失敗。

元の材質が軟質プラスチック(スチロール樹脂?)で、硬化した後にはめ込もうとした所、プラリペアが剥がれて外れてしまった。繋ぐだけなら問題ないけど、伸びがあるようなものには使えないみたい。

 

今回目立たないように樹脂が透明タイプのを買ったんだけど、なまじっか透明なので、作業している間も樹脂の部分が非常に見え難い。修理部分が目立っても、白色を使うべきだったかと、ちょっと反省。

でも欠けてしまったプラスチック部品を作り出せる、また力のかかる部分を修復できるというのは非常に便利。

今までは欠けた部分は別のプラスチックを溶かして盛り上げたりしてたんだけど、うまくくっ付かない事が多かったし、力のかかる部分は無理矢理ネジを捩じ込んでエポキシで固めたりしていたけど、不細工だし、小さな部品は直しようが無かった。

使い方はまだまだ練習する必要があるし、使える材質も選ぶけど、これは使いこなせば応用範囲が広そうですね。


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